だいたい国内ひとり旅

一人旅を愛する30代女子です。女ひとり旅のコツや旅の記録、おすすめの旅先なんかを綴っています。

震える4日目は知床五湖散策&クルーズ【北海道女ひとり旅】

北海道の旅ログの続きです。4日目の今日は知床で凍えながら人気の観光地をめぐります。

小樽で運河歩き&夕飯はそばを選ぶ1日目【北海道女ひとり旅】

2日目は余市でマッサンとウイスキーまみれ♡【北海道女ひとり旅】

いくら丼&ウニで大満足の2日目②【北海道女ひとり旅】

3日目はアイヌコタンと毛ガニ&温泉三昧♡【北海道女ひとり旅】

見事な曇り空&霧でなにも見えない…セーター着込んで知床五湖歩き

知床の名所のひとつ、知床五湖。その名の通り一湖から五湖まで5つの湖があって、全体を一周するには6月だとガイドさんに案内してもらわないと行けません(なぜなら熊が出没するから!)。

なのでこの日は一湖の湖畔のみ、自由に歩ける高架木道での散策を楽しみに行ったのですが…

北海道・知床五湖の高架木道

景色が白い…

北海道・知床五湖の高架木道

先が見えない…

北海道・知床五湖の高架木道

この熊笹にまぎれてどこかに熊がいるかもしれませんが(しょっちゅう目撃されているそう)、よく見えません…

北海道・知床五湖の高架木道、一湖

この後ろには一湖と知床連山が広がっているはずなんですが、いやー、見えないなー。

北海道・知床五湖の高架木道、一湖

ちなみにこちらが後日、晴天の日に撮った写真です。知床連山を写したくてちょっとだけ引きの写真になってますが、ほぼ同じ位置・角度で撮っています。

北海道・知床五湖の高架木道、一湖

できるかぎり近づいてみたら、ようやく湖の形がぼんやり写りました。全然きれいじゃないけど。

自然の景観を楽しめるところはどこもそうなので、しょうがないですが、知床は特に!天気が悪いと霧もかかりやすいから景色は見えないわ、寒いわで(この日は6月なのにニット&厚手のパーカーを重ね着しました)、楽しめないなーと思いました。これから知床に行きたいと思っている方がいれば、数日間、晴天を待ちつつじっくり腰を押し付けて観光することをおすすめしたいです。

あまりの寒さにランチはラーメン!

知床五湖でふるえる午前中を過ごしたので、お昼はどうしてもあったかいものが食べたくて、知床料理 一休屋 (いっきゅうや) でラーメンをいただきました。(※2018年現在、残念ながらお店は閉店したようです)

地元の人もたくさん来るようで、観光客向けの料理と定食屋の料理と(ラーメンの他にカツ丼とか)両方そろってました。むしろ観光客向け料理のほうが少ないぐらいだったかも。

海上はもっと寒いです…海に落ちる滝は見ごたえあり!

この天気の悪さなのに、知床半島を海から眺める観光船を予約してしまっていました。わたしが利用したのはドルフィン

観光船を運行している会社がいくつかあるのですが、どこも値段に差はなかったような。船のサイズが3種類ぐらいあって、数百人規模が乗れる大型船と100名前後の中型船、それより小さい小型船のところもあるので、どの船に乗りたいかで選ぶと良いと思います。

大型船は揺れにくいけど小回りが利かないので、あまり陸に近づけない、小型船は陸にすごく近づいてくれるけど(たとえば熊を見つけたときとかに)、波の影響受けやすく揺れる、というような違いがあるよう。酔い止めの薬は持って行かなくても、どの船会社にもおそらく用意されていますよ。

わたしが利用したドルフィンの船は中型船で、知床岬クルーズのコースを予約しました。歌でも有名な知床の岬を一度見てみたいなあと思っていたので(知床岬までは道路が整備されていないため、船で行って海から見るしかない。もし陸から行きたかったら熊との出会いを覚悟で険しい道を長時間歩かないといけないのです…)、こちらのコースを予約しました。

北海道・知床クルーズのフレペの滝・乙女の涙

船に乗って最初に見えてきたのは、フレペの滝。別名、乙女の涙です。

この滝は川から流れているのでなく、地下水が染み出して、そのまま海に流れ落ちているそう。知床の海辺の滝はぜんぶ同じ仕組みのようです。

年間通して水量が少なく、しとしとと流れ落ちる様子が乙女が涙を流しているようだということで、乙女の滝という名前がつけられたそうですよ。“フレペ”自体はアイヌ語で、“赤い水”という意味だそう。夕陽が映り込むと滝が真っ赤に見えることからの名付けだそうです。

この滝は地上から近づくことができて、上からも見下ろすことができます。翌日歩いたので、次回の旅ログでご紹介しますね。

北海道・知床クルーズの湯の華の滝・男の涙

北海道・知床クルーズの湯の華の滝・男の涙

続いて見えてきたのは湯の華の滝、別名男の涙と呼ばれる滝。乙女の涙と背中合わせの位置にあります。

なんで男の涙なんだっけなあ…。確か前は海からじゃないと見られなくて、地上からは近づけなかったから(今はガイドさんに案内してもらえば近くまで行ける)、人目を忍んで隠れて泣く、男の涙のよう、ってことで名付けられたって言ってたかしら。乙女の涙と背中合わせなので、女に涙を見せず、男は背中で泣くんだっていう解釈もあるらしいです。

この滝はけっこう近くまで船で寄ってくれるので、迫力があります。

北海道・知床クルーズ、知床五湖

ここも水が染み出してきていますが、上に知床五湖があるから、だったかな?滝とは言ってませんでした、たぶん…。

北海道・知床クルーズ

北海道・知床クルーズのカムイワッカ湯の滝

こちらはカムイワッカ湯の滝。名前の通り“湯”が流れている滝で、温水なんですよ。地上から行けば、この滝の上流でお湯に浸かることもできます。と言っても温泉施設があるわけでなく、滝を沢登りして、滝つぼ状のところでちょっと浸るという感じらしいです。もちろん水着着用で。

北海道・知床クルーズのカシュニの滝

こちらはカシュニの滝。落差30mぐらいあり、なかなか勢いのある流れでした。

地図上ではもう少し進めば知床岬が見えてくるはずなのですが、海がどんどん荒れてきて、なんとここで引き返すことに…。3時間のクルーズの予定が、2時間ちょっとで終了してしまいました(時間が短くなっちゃった分はしっかり返金されます)。

まあでも海の上は寒くって寒くって、セーターに分厚いパーカーの上に登山用のレインウエアを着込んで行ったのですが(小雨もちらついていたので)、まったく防寒足りず…。写真が撮りたくてフルオープンの席でずっとがんばってたせいもあるのですが、それにしても冷えたなあ〜。

でも圧倒的にわたしより薄着の人が多く、時間が経つにつれみなさんどんどん元気が無くなっていってました……。クルーズに参加する予定があったら、たとえ夏でも防寒着はしっかり準備してお出かけくださいね。

ちなみに、このクルーズでは海から熊を見られるということでも人気なのですが、この日は見れずじまいでした。

 

クルーズですっかり冷えたので、早めの時間ではありましたが昨日から泊まっている宿・しれとこ村に戻ることにしました。明日こそは天気の回復を祈りつつ、4日目終了です。続きはまた次回!