だいたい国内ひとり旅

一人旅を愛する30代女子です。女ひとり旅のコツや旅の記録、おすすめの旅先なんかを綴っています。

知床の原生林で原始の自然に触れる5日目【北海道女ひとり旅】

北海道の旅も5日目、今日は知床の原生林を歩きます!

小樽で運河歩き&夕飯はそばを選ぶ1日目【北海道女ひとり旅】

2日目は余市でマッサンとウイスキーまみれ♡【北海道女ひとり旅】

いくら丼&ウニで大満足の2日目②【北海道女ひとり旅】

3日目はアイヌコタンと毛ガニ&温泉三昧♡【北海道女ひとり旅】

震える4日目は知床五湖散策&クルーズ【北海道女ひとり旅】

午前中はフレペの滝近くへ!知床の原生林を歩く

この日は知床ネイチャーオフィス知床自然体験1日コースというツアーを予約していました。ほかに予約が入っていないということでガイドさんと1対1のツアーになってしまいました…。独占してアレコレ聞けるのはよいですが、相性もあるから必ずしも1対1が良いわけでもなかったりします^^;

f:id:morinokotabi:20151124202222j:plain

午前中歩くのは、フレペの滝遊歩道。鬱蒼とした森から始まる道です。この森の感じ、大好きです。

f:id:morinokotabi:20151124202425j:plain

今日もあいにくのお天気ですが、そのおかげか、どこか幻想的な雰囲気。

f:id:morinokotabi:20151124202542j:plain

視界が開けてきました。

f:id:morinokotabi:20151124202625j:plain

海に近づくと、まばらにしか木が生えておらず、背の低い熊笹や雑草たちで地面が埋め尽くされます。

フレペの滝遊歩道のあたりは、海抜100mほどの高さなのですが、気候としてはなんと標高1,000mの土地に匹敵するそう。

知床連山から吹く山風と、オホーツク海から吹く海風のせいで非常に強風が吹くため、木が育ちにくく、生えているのはほんの一握りの種類のみ。たとえば柏もちに使われる柏は、この環境でも育つ木のうちのひとつ。柏の大きな葉が風に吹かれて地面にたくさん落ちていました。

f:id:morinokotabi:20151124204049j:plain

風の影響で木が一方向に傾いてしまっています。風に倒された木も多く見ました。

f:id:morinokotabi:20151124204230j:plain

まもなくフレペの滝、というところで完全に木がなくなりました。

このエリアに生えている植物は、全部で3種類ぐらいだそう。この土地にその種類しか生えられないわけではなく、なんと鹿がかたっぱしから食べちゃうから、鹿が食べない種類の植物のみが残っているんだそうです。つまり、鹿によって、この地域の植生が大きく変わってしまっているのです。

のちほど紹介しますが、知床を歩くとたくさんの動物に出会えるのですが、なかでも多いのが、鹿! 増えすぎた鹿による植物や木への食害の影響が悪化しており、数年に一度は駆除をしなければならないほどだそうです。眺める分にはかわいいんですけどね、鹿…。

f:id:morinokotabi:20151124205859j:plain

確かに似たような植物しか生えていませんよね。

f:id:morinokotabi:20151124205951j:plain

ようやくフレペの滝が見えてきました。この写真で、見えますでしょうか…?真ん中より少し右寄りのあたりです。

f:id:morinokotabi:20151123113830j:plain

ちなみにこれが昨日、海から撮ったフレペの滝の写真です。

f:id:morinokotabi:20151124210519j:plain

ここで驚いたのが、なんとこの崖の下に、キツネがいたのです!キツネは小さいので、写真には写ってくれてないのですが、この岸壁の下の、石がわずかに積み上がっているあたりをウロウロとしていました。

ガイドさんによれば、なんと冬の流氷で流されてきたキツネだろうとのこと。100mもの高さの、ほぼ垂直の崖なので、のぼることもできず、かれこれ3ヶ月ほどこの崖下に住み着いているそう。

そしてエサは、おそらく落ちてきた鹿を食べていたよう。冬の間、雪で滑ってけっこう鹿が崖下に落ちるんだそうです。そういう鹿を食べて生き伸びていたんだろうと、ガイドさんが言っておりました。

でももうとっくに雪も溶けてしまっていたし、この後はあんまり長くは生きられなかったんじゃないかなあ…。ガイドさんが、今までよく生きていたな〜と感心していたのが印象的でした。

f:id:morinokotabi:20151124211623j:plain

帰りもまた霧の中を進みます。

ランチはまたラーメン!笑 知床の人気店「波飛沫(なみしぶき)」

ちょっと早いですが、お昼にすることに。ガイドさんに食べたいものを聞かれ、即答で「ラーメン」をリクエストしました。知床ランチは2日続けてラーメン。笑

そして連れて行ってもらったのがこちら。


海っぺりに建つラーメン屋さん、“なみしぶき”の名がぴったりです!

でもラーメンはね、別に海鮮系というわけでなく、塩にしょうゆに味噌に、というラーメンを取り揃えた地元の人向けという感じのラーメン屋さん。それもそのはず、ご主人が山頭火の出身なんだそうです。

私が食べたのはみそラーメン。やさいのトッピングをお願いしました。旅行中は野菜が不足しがちですからね。

豚骨ベースのまろやかさに、味噌のコクが加わったおいしいスープ。ちょっとこってり、味濃いめのスープが寒い中を歩き通した身にはしみじみと沁みて、もりもりと食べました。おいしかったなあ。やっぱり寒いときはラーメンですね!笑

午後は奇岩・オロンコ岩にのぼる&湯の華の滝(男の涙)まで歩きます。飽きるほど鹿に出会えましたよ。次回へ続きます。