だいたい国内ひとり旅

一人旅を愛する30代です。女ひとり旅のコツや旅の記録、おすすめの旅先なんかを綴っています。

恐山は清々しく美しい、自然が作った霊場!見どころ、アクセス方法や周辺観光情報も

日本三大霊場として知られる恐山。「イタコ」や「霊山」といったキーワードから、ちょっと怖いようなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、実は美しい景観と独特な雰囲気に包まれた、清々しい気分になれるような場所なんです!

恐山=恐山菩提寺

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恐山は高野山のように、山を広範囲に切り開いていくつものお寺が集まっている場所ではなく、恐山菩提寺=恐山と称されていて、つまりお寺は一つだけ。 恐山の見どころと言われる場所も、全て境内とその周辺に集まっています。

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お寺の境内で温泉が湧き、硫黄の強い温泉が滲み出る荒涼とした岩場がお寺の横に広がり、その目の前には極楽浜と呼ばれるのもうなずける澄んだ湖が佇む、というまさにここにしかないような場所。

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地獄のような風景もありながらすぐそばには極楽のような景色もあり、恐山ならではの独特の自然環境がここに開山することを後押ししたのかなあと、そんな風にも思える景色に出会えます。

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なお、恐山は冬は閉山されるので、訪れられる時期は5月〜10月までの半年間だけです。

イタコがいるのは例大祭の時だけ

恐山といえばイタコ、というイメージの方も多いかもしれませんが、イタコがいるのは夏の例大祭と秋詣りの年2回だけで、常にいるわけではないんだそう。個別にお願いすることもできるそうですが、イタコの口寄せを目的に訪れる方はご注意ください。

恐山の見どころ

大きく分けて恐山菩提寺の境内と、お寺近くの三途の川にかかる橋という2か所が主な見どころです。

1.「三途の川」と「奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんえおう)」

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恐山菩提寺に向かう手前の道沿いに、「三途の川」を渡る橋と、渡し賃を持たずにやってきた亡者の衣服を剥ぎ取るとされる「奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんえおう)」像が建てられています。恐山菩提寺からの距離は500mもないぐらいの場所です。

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この2人の像がなかなか迫力のあるいい顔してます。ぜひ間近で眺めてみてください。写真は懸衣翁のアップ。

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以前はこの橋の途中まで渡れたそうですが(渡り切ってしまうとあの世に行ってしまうので…)、いまは老朽化のため渡れなくなっています。

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橋のたもとに置かれている、いずれも頭がないお地蔵様の姿がちょっと怖いような、異様な雰囲気があります。

2.恐山菩提寺

恐山=恐山菩提寺なのでここが見どころの中心です。ここに温泉や地獄、宇曽利湖など見どころがぎゅっと凝縮しています。一つ一つ紹介していきましょう。

2−1.山門

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境内に入るとまず目にとまるのがこの立派な山門です。参道横にも積まれた石と、そしてお地蔵さんが置かれています。

2−2.地蔵堂

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山門の奥に地蔵堂があります。ここに御本尊である地蔵菩薩が安置されています。

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地蔵堂の中は写真撮影禁止ですが、地蔵菩薩像は奥にちゃんと見られますよ。

2−3.恐山温泉

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なんとこのお寺の境内に温泉があるのです。参道の横に男性用、女性用のお風呂があり、他に混浴の湯もあるそうです。タオルさえ持っていけば誰でも自由に入れます。

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ちらっと女湯を覗いて見たところ入っている人の姿はありませんでしたが、乳白色で硫黄の匂いの強い温泉です。洗い場から湯船が丸見えですし、ちょっとした小屋という感じのお風呂なので、女性はこの環境で入るのは勇気がいるかも…。

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ただ、昔は身を清める意味で、訪れる人は皆入浴していたんだそうです。

2−4.奥の院

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地蔵堂の裏手、地蔵山に奥の院があります。少し急な山道を登って行った先で、不動明王が祀られています。

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この不動明王がまた険しいけれど良い表情でした!

2−5.地獄めぐり

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地蔵堂の左手、荒涼とした岩場が広がるエリアで「地獄めぐり」ができます。硫黄泉が地面から染み出すように沸いているところもあり、細く立ち上る湯気と強い硫黄泉の香りが一帯に漂っています。

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そしてあちこちに積まれた石と、お地蔵さんもちらほら。火山ガスの影響で備えられないお花やお線香の代わりとして置かれている、カラフルな風車が印象的です。

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お地蔵さんの近くにはお供えとしてお金がたくさん置かれているのですが、黒く変色しています。熱で溶けたのか、変形しているようなものも。

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この一帯の中でひときわ高い位置に鎮座しているのが延命地蔵尊。恐山全体を見下ろしているような格好で立っています。

2−6.極楽浜(宇曽利湖)

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地獄めぐりができる一帯の目の前に、極楽浜と呼ばれる湖が広がっています。正式名称は「宇曽利湖」。強酸性で生き物がほとんどいないため、水が透明でとてもきれい。砂浜も真っ白なので、湖だけ見るとまるで南国のような光景です。

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対岸に山が見えているのがやはり湖の証拠ですね。きれいな三角形をした山が「大尽山(おおつくしやま)」と呼ばれている山で、形が整いすぎるほど整っている印象的な姿の山でした。

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この山を背にする格好で「地蔵菩薩像」が建てられています。東日本大震災の犠牲者を慰霊するために建てられたそうです。

恐山見学の所要時間は約1〜2時間

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見学するだけなら大体1時間ほど、温泉も入りたいという方は1時間半〜2時間ほどみれば足りると思います。お寺の目の前には食事処もあるので、ゆっくり境内を歩いて温泉に浸かってご飯も食べて、という過ごし方をするのであれば半日ほど時間を確保しておくと良いでしょう。

恐山でもっと長く時間を過ごしたい、という方は、境内にある宿坊に泊まることもできますよ。

恐山へのアクセス

山道を抜けた先にあり、基本的に車以外には行く手段がない場所です(自転車で訪れている強者もチラホラいましたが…)。バスも運行していて、JR大湊線の「下北駅」から路線バスで35分ほど(片道運賃800円)。1日4便〜運行しています。

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車の場合は「恐山菩提寺」を目的地として向かいましょう。菩提寺の駐車場に車を停めて見学します(駐車無料)。

周辺の観光スポット

1.釜臥山

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恐山から一番近い観光スポット。陸奥湾や八甲田の山々、そして恐山の宇曽利湖を上から見下ろせる場所でもあります。

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山頂近くに展望台が設けられていて、車で登って行くことができます。

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さらにそこから山頂までは400mほどの遊歩道が整備されていて、歩いて山頂まで向かうこともできます。(階段がひたすら続くのでなかなかハードです!)

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実はここにも恐山の奥の院として、釜臥山嶽大明神が祀られているんですよ。

2.横浜町の菜の花畑と道の駅

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青森市、八戸市方面のどちらからでも恐山に行く途中に通ることになる横浜町は、菜の花の作付け面積が日本一の町。毎年5月中旬ごろには「菜の花フェスティバル」が開催されて、一面の菜の花畑が見られます。

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道の駅よこはま「菜の花プラザ」では菜種油や菜の花を使ったドーナツやケーキなどが買えます。ホタテも特産品なので、ホタテのフライを挟んだホタテバーガーや、お惣菜としてホタテのクリームコロッケにホタテのおこわに、と美味しい食べ物がいろいろ。レストランもあるのでしっかり食事もできる場所です。

そして近くのお豆腐屋さん「湧水亭」も人気のスポット。手作りのお豆腐やアイスクリームに、行列ができるほど人気のおからドーナツなどこちらも美味しいものが揃っています!

3.仏ヶ浦

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下北半島の西部にある景勝地で、独特の形をした岩々が見どころの場所です。

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観光遊覧船が運行しているので、船で見て回るのがおすすめ。ただ、恐山からや約70km、時間にして2時間ほどはかかるので、恐山を見てその後青森市や八戸市に戻るという日帰りプランではなかなか訪れるのは難しいです。恐山とあわせて訪れたい場合は、恐山近くのむつ市や薬研温泉あたりに1泊するのが現実的なプランかと思います。

4.大間町

仏ヶ浦からさらに北へ、下北半島の先端に位置する、「大間のマグロ」で有名な町です。仏ヶ浦からは約37km、1時間ほどで行けるのでマグロの時期に訪れたならついでに足を運んでみては。大間では8月〜翌年1月頃までマグロが獲れるそうです。(ただし恐山の開山期間は5月〜10月まで)

いくつか有名なお店をご紹介しておきます!