雪と氷の静寂の森でスノーランブリングな2日目【青森女ひとり旅】
今年の2月に行った青森の旅ログです。2日目は雪の積もった蔦の森をブラブラします!
雪にまみれて森歩き。誰もいない静けさを味わう
この日は、グリーンハウスという奥入瀬や十和田湖でのネイチャーツアーを開催しているところで、雪が積もった蔦の森を歩く蔦の森スノーランブリングというツアーに参加する予定を立てていました。
まずグリーンハウスのある奥入瀬湧水館へ向かいます。雪道の運転はしたくなかったので、バスを利用しましたが、私以外、誰も乗ってない。笑
昨日泊まった十和田シティホテルから、徒歩5分ほどのところにある十和田市中央バス停から乗車して向かいました。道中の景色は見事に真っ白です。
雪景色ってきれいだなあ。
1時間ほどでバスが渓流館のバス停に到着。渓流館とグリーンハウスのある湧水館は隣り合わせに建っています。2階にあるグリーンハウスのツアーデスクでウエアをレンタルし、フル装備で森へと出発。車で10分ほどで蔦の森の入り口へと到着しました。
この蔦の森は、遊歩道が整備されているので、雪のない時期は自由に散策ができます。冬は立ち入り禁止というわけではなさそうですが、雪で道が埋まってしまうので、もし歩きたかったらガイド付きのツアーが安全です。私はここをもし1人で歩いたら、遭難する自信があります^^;
早速森の中へ。この森はブナの木が中心なので、葉っぱはすっかり落ちています。
それでも上の方にはちょっぴり、枯れ葉ですがまだくっついてる。
ときおり青空がのぞきます。もちろん人っ子一人いないので、とにかく静か。
やっと生き物発見!真ん中のあたりに黄金色っぽい物体が写っているの、わかりますでしょうか。テンです。
斜面をすいすいと登っていきます。毛の色がとてもきれいで、雪に映えます。
せめてもうちょっとズームで撮れればよかったんですけど、私のカメラではこれが限界…。普段緑の多い時期には見つけにくい、こういう生き物が目につきやすいのも雪景色の良さ。
次に出会ったのがこの木。すごい削られよう!
木片が木の周りにたっぷり落ちています。
がっつり穴が開けられちゃってる。
これはなんとキツツキがつついた跡なんだそう。ここまで1本の木を深くつついている跡はめずらしいとガイドさんが言ってました。ちなみにキツツキは、木の中の虫を食べるために木をつつくのですよ。この木にはよっぽどおいしい虫がいたのかな。
そしてまた少し歩くと、沼が見えてきました。これは菅沼だったかな?
水面に光が反射して不思議な模様を映し出しています。
光が何層にもなって、とてもきれい。
ブナの木に囲まれた沼です。
近くには動物の足跡が。ガイドさんによれば、ウサギの足跡だそう。
鳥の足跡も。これはキツツキだったかな?
沼の周囲をぐるり。
こういう不思議な造形物が見ていて楽しい。自然の創るアートですね。
私が沼の周りをうろちょろしている間に、なんとガイドさんがお昼ごはんを用意してくれています。
この日のメニューは、野菜たっぷりのスープに、チキンサンド。スープはこの場で温め直してくれるので、熱々を食べられます。雪のテーブルで食べるあったかいスープと具だくさんのサンドイッチは絶品!なによりこのシチュエーションが贅沢だなー。この日は手袋が要らないほどのあったかさだったので、 雪の中でのランチにピッタリの日和でした。
ランチの後も、ひたすら森を散策。森の奥に行けば行くほど、巨木が増えていきます。いちいち立ち止まって、ルーペで木に生える苔を観察したり、動物の痕跡を追ったり、そんなことをしているとあっという間に時間が過ぎていくのです。他には誰もいない静かな森を、好きなように自由に歩く贅沢。冬の雪の積もる時期にしか味わえない楽しさです。
朝の10時に森に入り、ランブリングを終えたのが16時すぎ。6時間も森にいて、移動距離はたった1.9km! さすがに移動してなさすぎで驚きましたが、これもすべて私がのんびりしていたせい…。この日のツアーもガイドさんと1対1だったので、私のペースに合わせていたらこうなったそうです^^;。
通常はもっと移動して、いろいろ見に行くそうですよ。でもこれしか歩いていなくても、見どころは山ほどあったんですよー。ガイドさんもどんな質問をしてもいちいちちゃんと説明してくれますし。やっぱりガイドさんに案内してもらうと、知らないことがたくさん知れて、自然についてちょっと理解を深められた気がして、嬉しくなります。1日雪の森を歩いて、森の知識を深めて、大満足の1日でした。
ちなみに、奥入瀬渓流散策のツアーもあるので、初めてのスノーランブリングならまずは奥入瀬がおすすめです!