だいたい国内ひとり旅

一人旅を愛する30代女子です。女ひとり旅のコツや旅の記録、おすすめの旅先なんかを綴っています。

広島・鞆の浦1日観光モデルコース!ポニョ&ノスタルジックな風景をめぐる旅

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ジブリ映画「崖の上のポニョ」の舞台とされる広島・鞆の浦。ノスタルジックな風景が広がる港町で、ポニョの映画に出てきたスポット巡りと、古くからの名所や船で5分で行ける仙酔島をめぐる、鞆の浦1日観光モデルコースをご紹介します。

<目次>

午前中:龍馬も乗った船「いろは丸」でまずは仙酔島へ!

f:id:morinokotabi:20190530175328j:plain鞆の浦に着いたら、鞆の浦の町を散策する前にまずは鞆の浦のお向かいにある離島・仙酔島を観光しましょう。福山市営渡船乗り場から20分おきに出航している、龍馬がのった蒸気船「いろは丸」を再現した船に乗って向かいます。

f:id:morinokotabi:20190530175410j:plain仙酔島までの乗船時間はほんの5分程度。船で近くを通る弁財天がシンボルの無人島「弁天島」などを眺めながら乗っていると、あっという間に到着!

f:id:morinokotabi:20190530175500j:plain仙酔島に着いたら、島の散策をはじめる前に船着場近くの建物に貼られている島のマップをチェック!見どころはいくつかありますが、私のおすすめは鞆の浦の港を展望できる御前山と、五色岩など奇岩が見られる田野浦海岸沿いの遊歩道です。まずは船着場に近い御前山へと向かいましょう。

弁天島と対岸の鞆の浦を一望できる御前山へ

f:id:morinokotabi:20190530175609j:plain御前山までは林の中の道を通って向かいます。足元は舗装されてますし、多少アップダウンはあるものの緩やかな勾配なのでさほどキツくないですよ。

f:id:morinokotabi:20190530175617j:plain道なりに歩いていくと、こんな東屋に到着します。ここが展望スポットです。

f:id:morinokotabi:20190530175657j:plainここまで鬱蒼とした林の中を歩いてくるので、この開放的な景色がうれしい!

f:id:morinokotabi:20190530175709j:plainそして船から眺めた弁天島と、その奥には対岸の鞆の浦の街も見えています。ここはなぜか訪れる人が少なくて、静かに鞆の浦の海を眺める場所としては絶好のスポットでした!

パワースポット!?五色岩が見どころの遊歩道も歩いてみよう

f:id:morinokotabi:20190530180045j:plain御前山からの展望を楽しんだあとは、海岸線の遊歩道へと向かいましょう。「国民宿舎 仙酔島」が建つ田ノ浦海岸という海岸から始まる遊歩道で、こちらもしっかり整備されています。

f:id:morinokotabi:20190530175812j:plain海沿いギリギリに設けられた遊歩道なので、海の水のきれいさを堪能するのにもおすすめの遊歩道なのですが、

f:id:morinokotabi:20190530175844j:plain一番の見どころはこちらの五色岩。五色あるかな?という印象ではありましたが、連なっている岩々なのに、確かに一色ではなくいろんな色が混じりあっています。なにやらここはパワースポットと言われているらしくて(こちらのサイトでは島全体がパワースポット!と説明しています)、神秘的なパワーがあるんだそう。私にはちょっとわからなかったですが、念を込めて触ってみると、いいことあるのかも!?

f:id:morinokotabi:20190530175808j:plainこの五色岩を通り過ぎたら、まもなく遊歩道は終わり。最後まで歩いたら遊歩道を折り返して船着場へと向かいましょう。島の中の方を通り抜ける道で戻ることもできるのですが、そうすると遠回り&坂道を歩かないといけなくなるので、遊歩道を戻った方が楽ちんです。

f:id:morinokotabi:20190530180149j:plain船着場に着いたら再びいろは丸に乗船して鞆の浦へと戻り、ランチタイムにしましょう!

ランチ:地元の名店で鞆の浦名物「鯛めし」のお昼ごはん

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ランチに食べたい鞆の浦の名物グルメといえば「鯛めし」!鯛めしを食べられるおすすめのお店が「衣笠」です。地元の人も多く訪れる老舗店で、ランチメニューは「鯛めし膳(2,000円)」や「鯛づくし(3,000円)」など、鯛をメインにしたお膳のほか、定食メニューなども。通常は白いご飯がつくメニューでも、プラス350円で鯛めしに変更が可能です。

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こちらは「鯛めし膳」。左下の鯛めしから時計回りに、茶碗蒸し、魚のたたき、たこの天ぷら、鯛・マグロ・イカ・カンパチのお造り盛り合わせ、赤出し、お新香にほうれん草のおひたし、炊き合わせというラインナップ。

鯛めしは鯛のダシが効いていてとにかく絶品ですし、他のお料理も盛り付けからしてとてもきれいで、どれも丁寧に作られたお料理ですべておいしかった!このお料理に食後の飲み物(コーヒーなど)がついて、2,000円はとても良心的だと思います。

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そしてジブリファンの方なら、レジ近くにある宮崎駿さんのサインにも注目ですよ!

こちらのお店を、以下の記事ではもう少しくわしくご紹介しています

午後:ポニョスポットと情緒たっぷりの港町名所めぐり

まずは鞆の浦バスセンターでポニョスポットをチェック!

f:id:morinokotabi:20190530182940j:plain鯛めしでお腹がいっぱいになったら、午後はいよいよジブリスポットと港町らしい鞆の浦の名所めぐりへ!鞆の浦バスセンターに、ポニョの映画に出てくるスポットをまとめた手書きのマップが貼ってあるので、まずはマップを確認しに行きましょう。

f:id:morinokotabi:20190530182920j:plainあくまでバスセンターの方が独断と偏見でまとめたと説明のあるマップですが、実際にポニョに出てきたような風景が見られる場所を丁寧にまとめてくれています。そして再び宮崎監督のサインに、こちらには高畑勲監督のサインも!

ちなみに、ジブリではどの映画もどの場所がモデルになっているということは名言しない方針なのだそうですが、鞆の浦については、宮崎監督が気に入って数ヶ月滞在していたんだそうです。そういう背景もあって、鞆の浦がポニョの舞台なのではと言われているんですね。

福禅寺対潮楼で絵画のような景色を眺める

f:id:morinokotabi:20190530183031j:plainポニョのマップを見たからには早速ポニョスポットへと行きたいところですが、鞆の浦の名所も見逃せないのでまずはバスセンターに近い福禅寺対潮楼を訪れましょう。向かう道のりもなかなか趣があります。

f:id:morinokotabi:20190530183037j:plain対潮楼の見どころはなんと言ってもこの景色!写真はイマイチですが目の前に広がる海と弁天島と仙酔島の借景がすばらしく、すべてが見事なバランスで収まっていて、絵画のような景色とはこういうことを言うんだろうなあとつくづく。写真を撮るのが好きな方には特にオススメしたいスポットです。

鞆の浦のシンボル・常夜燈も外せない!

f:id:morinokotabi:20190530183120j:plain続いて向かうのは、港のすぐそばに建てられた常夜燈。鞆の浦のシンボル的存在の人気スポットです。常夜燈へと向かう道のりにも雰囲気ある建物が並びます。

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そういえばこの通りには、バケツに入ったポニョを模したオブジェもあったので、ぜひ探してみてください!

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通りを抜けてすぐ、常夜燈が置かれたひらけたスペースに出ます。近くにある建物含めてここも絵になる光景!

f:id:morinokotabi:20190530183134j:plain石造りの常夜燈はなんと江戸時代に造られたものだそうで、「金毘羅大権現」の石額が掲げられています。海の安全の神様として、鞆の浦の海を見守ってきたんだとか。

f:id:morinokotabi:20190530185503j:plainどこまでも穏やかな鞆の浦の港の景色も、この常夜燈のおかげなのかもしれないですね。

いよいよポニョスポットへ!まずは「宗介の家」から

常夜燈に続いて向かうのは、ジブリファンの方にはお待ちかねのポニョスポット。先に紹介したマップにもある通り、鞆の浦には映画に出てきた場所が複数あると言われていますが、そのうち2つのスポットをご紹介したいと思います。一つ目が、「宗介の家」のモデルになっているのではと言われている建物です。

f:id:morinokotabi:20190530190156j:plainその建物は高台に建っていて、またまたこんな狭い石畳の坂道を登っていくと左手にそれらしき家が!

f:id:morinokotabi:20190530190119j:plain確かに、映画に出てきた宗介の家は赤い屋根に黄色い壁の、こんな色合いの家でしたよね!

f:id:morinokotabi:20190530190545j:plain裏側から見るとより映画に出てきた家っぽく見えると言われているようなのですが、どうでしょうか?家の形も微妙に違いますしそっくりそのままではないものの、雰囲気は十分。海が見える高台にあるというところも同じですね。

ちなみにこちらの建物は、現在「楢村幸男美術館」として利用されている建物で、日曜日だけ開館しているそうです。

医王寺から映画冒頭に出てくる街並みを眺める!

f:id:morinokotabi:20190530193127j:plain続いて向かうのは、またまたポニョスポット。宗介の家のすぐ近くにある、医王寺です。ここから眺める港の風景が、ポニョの冒頭に出てくるシーンの風景に似ているのではと言われているんです。

f:id:morinokotabi:20190530192358j:plainその景色がこちら!すごく特徴のある風景ということもないので、なかなかピンとこないかもしれませんが、映画をじっくり見てみるとあ〜確かに!と思えるシーンがきっとあるのではと思います。この辺りも宮崎監督がよくお散歩してたそうですよ。

そして実はこの医王寺からさらに583段の石段を登ると太子殿があり、そこからの景色の方がよりポニョっぽいということでした。私は時間がなくて行くのを諦めたのですが、頑張れる方はぜひ太子殿を目指してみてください!

最後は1歩で渡れるささやき橋へ

鞆の浦観光の最後、港方面へ戻る方はついでに見ておきたいのがささやき橋。橋と言っても川にかかっているわけではなく、道路の途中にあります。

f:id:morinokotabi:20190530194014j:plain石畳の道の途中がなぜか少しだけ盛り上がっています。そう、これがささやき橋です!

なんでも、してはならない恋をした二人のささやき声が、橋のたもとで聞こえてきたという伝説がこの橋の由来になっているんだとか。知らなければ通り過ぎてしまうような小さな橋ですが、気になる方は見に行ってみてくださいね。

鞆の浦での移動方法と1日観光ルートマップ

今回紹介したスポットは、鞆の浦〜仙酔島までの船を除き、全て徒歩で移動できる距離にあります。車の場合も、各観光スポットに駐車場が併設されていない場合がほとんどなので、鞆の浦までたどり着いたら公営駐車場などに車を停めて、歩いて観光しましょう。

記事で紹介したモデルコースをマップにまとめてみましたので、参考にどうぞ。(「その他のオプション」のリンクをクリックするとGoogleマップに遷移します)

<午前中のルート>

<午後のルート>

鞆の浦へ行くなら尾道観光もおすすめしたい!

同じく広島の人気スポット・尾道までは、鞆の浦から車で40〜50分の距離。3月中旬〜11月中旬の土・日・祝日は鞆の浦から尾道までフェリーも運行してますし、せっかくなら尾道or鞆の浦に一泊してどちらも行ってほしいところ! 尾道を半日でめぐるモデルコースを以下の記事で紹介しているので、尾道にも興味のある方はぜひ読んでみてください。