だいたい国内ひとり旅

一人旅を愛する30代女子です。女ひとり旅のコツや旅の記録、おすすめの旅先なんかを綴っています。

レトロ感とおもてなしでほっこりくつろげる奈良・洞川温泉「あたらしや旅館」

f:id:morinokotabi:20190327225054j:plain

奈良の吉野よりさらに山の方、関西の軽井沢とも言われているらしい洞川温泉で人気のお宿「あたらしや旅館」。かつては秘湯だったんだろうなという雰囲気を感じさせる、ひなびた温泉街にある1軒のレトロな温泉宿です。山の中にある温泉宿らしく、素朴であったかいおもてなしで、ほっこりとくつろげるお宿でした。

<目次>

レトロな雰囲気がステキなあたらしや旅館

f:id:morinokotabi:20190327204745j:plain

見た目からしてレトロ感漂うお宿の正面玄関。いかにも昔からある建物という雰囲気ですが、手入れがしっかり行き届いているためか古びれた感じはまったくありません。

f:id:morinokotabi:20190327205346j:plain
f:id:morinokotabi:20190327205351j:plain

建物の中はこんな感じ。床がしっかり磨かれて光っています。

冬はお部屋にこたつがスタンバイ!洗面台もレトロ調でかわいい

f:id:morinokotabi:20190327205612j:plain

私が行った時は11月の中旬ごろで、標高の高い洞川温泉だと夜はそれなりに冷え込む時期。嬉しいことにお部屋にはこたつがセットされていました。

f:id:morinokotabi:20190327205817j:plain

おそらく後から設置したであろう洗面台は、廊下の端にあるというユニークな造り。このタイル張りの洗面台も少し懐かしいようなデザインがかわいくて、テンションが上がります♩

夕食は山の幸をふんだんに!メインはぼたん鍋

f:id:morinokotabi:20190327210955j:plain
あたらしや旅館では、食事は部屋ではなく別室でした。到着がゆっくりだったせいか、食事処に行ったらすでにお料理が勢揃い。

f:id:morinokotabi:20190327211206j:plain

前菜盛り合わせ。ワカサギの天ぷらに、栗の甘煮など、ちょこちょこつまめる量が盛られています。

f:id:morinokotabi:20190327211648j:plain

こちらは鹿のお刺身。鹿肉を生で食べるのは初めてでしたが、癖がなくて食べやすい!

f:id:morinokotabi:20190327211216j:plain

そしてメインはぼたん鍋!地元の漁師さんが獲ったイノシシのお肉だそうで、冷凍して保存していて、1年中ぼたん鍋を提供しているそうです。

肝心の鍋に入れた写真を撮り忘れましたが、味噌ベースのしっかり味のダシのおかげもあって、においは全然気にならず。脂もさっぱりで、普段食べている豚肉よりもあっさりしているかも?イノシシを食べるのはほぼ初めてでしたが、まったく抵抗なくおいしくいただけました。

f:id:morinokotabi:20190327212007j:plain

野菜と一緒にうどんが盛られていたので、これが〆かな?と思ったら、最後に鍋のスープで雑炊かチーズリゾットを作ってくれるというのでうどんの後にごはんも食べて、最後はもうかなり満腹に。

ぼたん鍋も結構なボリュームがあったのでなかなか食べきれなくて、何度も宿の方が進み具合を確認しに来るので焦る…と言っても嫌なプレッシャーという感じでもなく、おいしく食べられているか確認しつつ世話を焼かれているような感じ、とでもいうんでしょうか。何名かの方が代わる代わるという感じで来られたのですが、どの方も感じがよかったです。

アルカリ性の温泉で肌すべすべ!

f:id:morinokotabi:20190327212730j:plain

ようやく食べ終えて入ったお風呂。浴室は2つあって、こちらは「展望風呂」です。(といっても夜なのでブラインドが下げられてしまっていて、展望はナシ)

f:id:morinokotabi:20190327213259j:plain

もう一つのお風呂は、展望風呂よりコンパクト。この2つのお風呂が、男女日替わりで入れ替え制になっていました。

洞川温泉の泉質はアルカリ性温泉だそうで、肌あたりがやわらかい。入っているうちに肌がすべすべになる、良いお湯でした。

f:id:morinokotabi:20190327213712j:plain

お風呂であったまって戻ると部屋にお布団が敷かれていて、足元をめくると湯たんぽ?あんか?が!直接触ると熱いぐらいでしたが、温泉でぽかぽかの身体に、足元もぽかぽかあっためられて、気持ちよ〜く寝られました。

朝食は控えめで食べやすいボリューム

f:id:morinokotabi:20190327214012j:plain

翌朝の朝食も食事どころで。おかずの量はわりと控えめで、食べやすい量がうれしい。鮎の甘露煮や、しっかり甘く煮たがんも、茶碗蒸しなどどれもしみじみおいしいお料理でした。

値段以上の満足感がある旅館

紅葉のハイシーズンで、この日の宿泊費は2食付きで14,800円。この時はめずらしく友達と2人泊だったので、1人で泊まるとするとおそらく18,000円〜というところでしょうか。

立地からしてもそこまでリーズナブルな値段設定ではないものの、建物・部屋・食事・温泉・あったかいおもてなしを考えると総合的には大満足。またこの宿を目当てに洞川温泉に行きたいし、人にもおすすめしたくなるお宿でした。

各旅行サイトでの口コミ評価

f:id:morinokotabi:20190327225054j:plain

じゃらん:☆5.0

楽天トラベル:☆4.8

おまけ:チェックアウト後にめぐりたい周辺観光スポット

f:id:morinokotabi:20190327215929j:plain

宿の人にいろいろとおすすめしてもらって、チェックアウト後にめぐった周辺の観光スポットを最後にご紹介します。

龍泉寺

f:id:morinokotabi:20190327220300j:plain

あたらしや旅館の裏手、川を挟んだところにあるのが龍泉寺。修験道の根本道場だそうで、

f:id:morinokotabi:20190327220457j:plain

滝行用の滝があったり(この日は水量がすごく少ないとお寺の方がおっしゃってました)、

f:id:morinokotabi:20190327220546j:plain

水行用の池があったりと、とても厳かな雰囲気のお寺でした。

f:id:morinokotabi:20190327220637j:plain

そして紅葉がとてもとてもきれいで!

f:id:morinokotabi:20190327220642j:plain

この年みた紅葉で、一番きれいだったのがこの龍泉寺の紅葉だったなあ。

かりがね橋

f:id:morinokotabi:20190327221438j:plain
かりがね橋は高さ50mのところにかけられた、長さ120mの吊り橋です。安全のためかネットがしっかり張られています。

f:id:morinokotabi:20190327221258j:plain

橋の上から、洞川温泉のある天川村の集落を見下ろせる場所です。

f:id:morinokotabi:20190327221629j:plain

橋を渡った先は大原山という山で、モミジの黄色い紅葉が見事でした!

天河大辯財天社

f:id:morinokotabi:20190327222402j:plain

天河大辯財天社は他ではみたことのない、独特な造りのお社と「五十鈴」が印象的な神社でした。

f:id:morinokotabi:20190327222448j:plain

本堂に続く階段。こちらを登って本堂へと入ると

f:id:morinokotabi:20190327222721j:plain

左手には参拝をする向拝所が、

f:id:morinokotabi:20190327222759j:plain

右手には能楽堂が、一つの屋根の下に造られています。

f:id:morinokotabi:20190327223012j:plain

能楽堂の裏手から向拝所とともに写真に収めてみました。この写真なら少しは建物の構造がわかりやすいでしょうか。こういう造りの神社を見るのは初めて。

f:id:morinokotabi:20190327223351j:plain

そしてめずらしいのは建物だけでなく、この鈴も。「五十鈴」という3つの鈴がセットになったものが2つつけられているそうです。(なので鈴の数は全部で6つ)

こちらの神社はパワースポットとして有名だそうで、事前知識もまったくなく私は行ってしまったのですが、本当に他にはない独特な空気感の神社。パワースポットと言われるのがなんだか納得な雰囲気でした。

来迎院本堂の坪内のイチョウの巨樹

f:id:morinokotabi:20190327224355j:plain

天河大辯財天社のすぐそばにある来迎院本堂の敷地内に、「坪内のイチョウの巨樹」と名付けられたイチョウの木があります。本当に大きな木で、写真に収まらない!

f:id:morinokotabi:20190327224539j:plain

私が行ったときはすでにずいぶん葉っぱが落ちてしまっている状態でしたが、地面が黄色のイチョウの葉で覆われていて、これはこれできれいでした。